今回は、面談でやりがちな間違った質疑応答についてお話しようと思います。

エージェント経由でフリーランスエンジニアと契約する場合、職務経歴書を確認後、面談を行うと思います。

皆様は、面談の際に、どのような質問をしていますでしょうか?聞きたいことを引き出せるような的を射た質問ができておらず、お困りではありませんでしょうか。

Subroqの考える間違った質問について、いくつかの例を出して紹介していきます。

Q. gitを利用したことはありますか?

A. 〇〇の案件で使っていました。/経験があります。

一見問題なさそうに見える質疑応答ですが、これだけでは、gitを利用した経験があるだけ(コミットしたことがあるなど)で、どの程度のスキルがあるかわかりません。

しかし、面接官によっては、gitコマンドが問題なく使えるや、git-flowなどの開発フローも問題なく理解していると思い込んでしまう人がいます。

実際に、このような質疑応答を行い、契約後に確認したところ、gitのコミットだけしたことがあるというエンジニアの人を見たことがあります。

確かに、嘘はついていないので、このようなことを防ぐためには、もっと具体的な質問をしなければ、いけません。

例えば、「開発開始からリリースするまでどのようなフローで進めていたかをgitの機能を含めて説明してください。」などです。

YES/NOで答えられる質問をすると、1回使ったことがあるだけでもYESの回答になってしまうため、質問する側が工夫しましょう。

Q. テストコードは書いたことありますか?

A. あります。/JUnitを使っていました。

これも一見問題なさそうに見えますが、もっと深く質問をしないと現場で使えるレベルなのかの判断がつきません。

開発コード内にすでに存在しているテストコードを、JUnitで動かしただけかもしれません。また、ものすごく簡単な返り値のテストを書いただけかもしれません。

このようなことを防ぐために、例えば、「どのような機能のテストを書きましたか?また、その際に苦労した点は何ですか?」など、実際にどのように使っていたのかを聞くように工夫しましょう。

Q. チームマネジメントの経験があると記載されていますが、どのような役割でしたか?

A. 複数人した開発者の取りまとめのようなことを行なっていました。

職務経歴書に、チームマネジメントやチームリーダーの経験が書いてあることが多々あります。

しかし、何をもってそれを経験したことになるかは、非常に曖昧で、複数人いる開発者の中で一番年長者だけだった、というケースも散見されます。

これに関しても、例えば、「チームマネジメントについて苦労した点とどのようにそれを解決しましたか?また、チームマネジメントにおける自分の中のポリシーなどはありますか?」というように聞いてみるとよいです。

実際にチームマネジメントを意識的に行わないとこのような質問に、納得する答えを出すことができないです。

納得のいく答えが返ってきた場合は、チームマネジメントを意識しておこなっていた可能性が高いです。

いかがでしたでしょうか。質問を工夫することで求めているエンジニアと契約できる可能性が高まります。

もし、質疑応答がうまくいかない、契約したエンジニアが思っていたスキルを持っていないなどで、お困ったことがある方、一緒に採用を手伝って欲しいなど、フリーランスエンジニアの採用/活用にお困りの方は、是非ご一報ください。