今回は、契約期間が長いフリーランスエンジニアとのメリットとデメリットについてお話しようと思います。

皆様のチームには、1つの案件で3年以上続けて契約しているフリーランスエンジニアの方はいませんでしょうか。

中には正社員のメンバーよりも、そのシステムに関わっている期間が長いというような人もいるかと思います。

そのような契約期間が長いフリーランスエンジニアのメリットとデメリットを紹介していこうと思います。

Subroqの考えるメリット/デメリットは以下の通りです。

メリット

1. システムの仕様を理解している

2. チームの開発フローを理解している

デメリット

1. 間違った意見でも通りやすい

2. チームのパフォーマンスが人に依存する

それではメリットから説明していきます。

1. システムの仕様を理解している

関わっている期間が長いため、現在開発しているシステムの仕様を理解していることが多いです。

過去どのような経緯でその機能が存在するのか、また、システム改修や新機能開発時の影響範囲見積もりなどを正確に行えることができる可能性があります。

過去と現在のシステム仕様を理解しているということで、中には開発リーダーの役割を担っているフリーランスエンジニアの方も存在します。

何か不具合が発生した場合なども、原因と思われる箇所を誰よりも早く特定できる可能性もあります。

2. チームの開発フローを理解している

これも長く勤めているため、要件定義からリリースまで、そのチームの一連の開発フローを理解していることが多いです。

そのため、役割として、設計レビーやコードレビューなどを頼まれることも多くなります。

このような役割の人がいると、安定したクオリティのシステムを提供できる可能性があります。

次にデメリットについて説明していきます。

1. 間違った意見でも通りやすい

長く勤めているため、開発しているシステムにおいて、過去の経緯や仕様について理解しており、正社員の方よりも関わっている期間が長いことも多くあります。

そのため、その人しか知らない情報が存在すると開発時に間違った設計や実装方法を、その人が提案した場合、そのままの通ってしまうことがあります。その人以外に誰もしらないため、正誤の判断ができなくなるためです。

人依存でドキュメントなどが残っていないチームやプロジェクトの場合に、このようなことに陥りやすくなります。

2. チームのパフォーマンスが人に依存する

これは実際、過去に体験したエピソードなのですが、長く勤めているフリーランスエンジニアの方がいて、その人は保守的な思考の持ち主であり、正社員の開発責任者の方とだけコミュニケーションをとるような特殊な方で、開発リーダーのようなポジションを担っていました。

開発責任者の方も同じような思考をもっていたのと、相性がよかったという定性的な判断もあり、長く開発に関わっていた状況でした。

保守的な思考のため、改修などにネガティブで、仮に開発着手した場合もリリースまでに非常に時間がかかっていました。新機能開発などは、基本的に拒絶されることもあり、事業部の方々が非常に困っていました。

そのため、そのエンジニアの人のやる/やらないが、開発チームとしてのタスクになり、各人の稼働などは考慮されておらず、何も開発していないという期間もありました。

このような状況になるとその人のパフォーマンスが、チームとしてのパフォーマンスとイコールになってしまい、その人次第のチームになってしまいました。

いかがでしたでしょうか。長く勤めてもらうことは基本的にメリットが多いと思いますが、中にはそれが原因でプロジェクトがうまく進まないと言ったケースも存在します。

もし、このような状況になっている方や、どのようにこれを解決したのか知りたいなど、フリーランスエンジニアの採用/活用にお困りの方は、是非ご一報ください。