フリーランスエンジニア採用失敗談その1

今回は、過去のフリーランスエンジニア採用失敗談をお話ししようと思います。
過去にプロジェクトを始める時やエンジニアが足りないときにフリーランスエンジニアを業務委託として採用し、プロジェクトを進めていました。
今まで多くのフリーランスエンジニアの方と一緒に働いてきましたが、中には採用面談時に人間性や能力を見抜くことができず、チームやプロジェクトにマッチせず、すぐに契約終了になってしまったことがありました。
皆さまもこのような経験はあると思います。
具体的にどのようなところがマッチしなかったのかとなぜ面談時に見抜けなかったのか、今振り返るとどのようなことを確認すれば防げたかを紹介していきます。
マッチしなかった理由
そのAさんには開発チーム(フリーランスエンジニアの方がほとんどのチーム)のまとめ役を期待していることを参画時に伝えていました。
参画してから1~2週間程度様子を見ていたのですが、その人から、とあるメッセージが私の元に届きました。
内容は、Bさんが自分よりもどのくらい劣っているかを説明するものでした
なかなかこのようなメッセージをもらうことがないので戸惑いましたが、チームのメンバーにも個別にAさんについて聞いてみたところ、利己的な態度や傲慢な態度をとることが多いみたいで評判がすこぶる悪いことがわかりました。
この時点でAさんはチームをまとめる役に向いていないことを察し、別案件をやってもらうことを決意しました。
別案件は、正社員の若いチームメンバーとAさんでチームを組み進めてもらったのですが、開発に関わる要件から実際にアウトプットを出してもらったところ、要件漏れ、考慮漏れ、そもそもイケていない設計になっていたりと、このままだとメリットよりもデメリットの方が大きくなると感じ、この時点で契約を終了させてもらうことにしました。
そこから契約終了までの期間、重要でない仕事をいくつかお願いし、過ごしてもらいました。
なぜ面談時に見抜けなかったのか
元々チームをまとめてもらうような役割の人を探しており、その人の職務経歴書を確認したところ、会社を経営していた経験や直近でも2年程度中規模のチームを率いていた経験がありました。
年齢が40代の方で、チームメンバーとの相性を考えた時に経験的にも年齢的にもあっていると判断しました。
また、単価が他のフリーランスエンジニアよりも高かったこともあり、今までこの単価でも問題なくやっていたと錯覚し、これによって逆に信頼してしまいました。
きちんとドキュメントが整理され、色々なエビデンスが残っていれば問題ないですが、忙しいプロジェクトなどでは無いこともあり、このような問題が起きてしまいます。
面談時の受け答えも若干独特ではありましたが、問題ない範囲でした。
どうすればミスマッチを防ぐことができたか
考え方として、「採用時にミスマッチに気付けるか」また、「採用後ミスマッチに気付けるか」の2パターンがあるかなと思います。
採用時にミスマッチに気付けるか
先ほど記載した通り面談時には問題なく受け答えができていたということがあり、従来の質問だとミスマッチを防ぐのは難しいと今でも感じております。
例えば、具体的なチームメンバーの管理方法やコミュニケーションの取り方、今までのチーム管理での成功例/失敗例などを聞いていれば、若干はミスマッチを防ぐことができたかもしれません。
採用後ミスマッチに気付けるか
今回のパターンだとこちらが非常に重要だと考えます。
ミスマッチを把握するきっかけは、その人からのメッセージでしたが、それまでに既に1~2週間程度経っていたため、もっと早く気づくことができなかったのか考察していきます。
その当時、私はフリーランスエンジニア方々との1on1MTGのような密なコミュニケーションをとる機会を設けておらず、仕様について話したり、週に1回程度の開発MTGで話す程度でした。
もし、1on1MTGを定期的に行なっていれば、もう少し早くミスマッチに気づくことができたかもしれません。
また、チームのまとめ役が向いていなかった時に、別案件をやってもらう判断をした時も、単価が他のフリーランスエンジニアよりも高かったため、なんとかパフォーマンスを出してもらい、元を取ろうという思考になっていたと思います。
もし、第三者と現状について話あっていれば、別案件に回すのではなく、もっと早く契約終了という冷静な判断ができていたかもしれません。
いかがでしたでしょうか。フリーランスエンジニアの採用に失敗する可能性は大いにあると思います。定量的な判断や、参画後の評価の定期的に行うことでしか、これをリカバリするのは難しいと思っております。なかなか優秀なエンジニアを採用することは難しいですが、少しでも確率を上げる、またミスマッチを防ぐために、試行錯誤を繰り返すことが重要です。
もし、どのように優秀なフリーランスエンジニアを採用するか知りたい方、過去に採用で失敗した方、フリーランスエンジニアの採用/活用にお困りの方は、是非ご一報ください。