今回は、フリーランスエンジニアになるデメリットについてお話しようと思います。

以前、「フリーランスエンジニアを採用するデメリット」という採用視点の記事を書かせていただきましたが、今回はエンジニア視点の記事を書こうと思います。

昨今、エンジニア需要の高まりとともに、エンジニア不足が叫ばれています。そのような事情もあり、他業種からエンジニアになる人も増えてきている状況です。

自由な働き方を求める人も増えているため、フリーランスという選択肢を選ぶ人も増えています。

そのようなフリーランスエンジニアですが、正社員として働くエンジニアと比べてどのようなデメリットがあるのでしょうか。

それでは、Subroqが考えるフリーランスエンジニアになるデメリットについて紹介していきます。

デメリットは、以下の4つが考えられます。

1. 不安定な収入

2. エンジニアスキルの上達が難しい

3. 人間関係の希薄化

4. 社会的信用の不足

これらについて説明していきます。

1. 不安定な収入

最初のデメリットは、不安定な収入です。

フリーランスエンジには、高い給与をもらうことができますが、それが恒久的に続くわけではありません。

1年間滞ることなく契約が続くこともありますが、人によっては、3ヶ月程度で契約が切られ、また案件を探すようなことを繰り返すこともあります。

そうなると、給与が安定せず、ひどい場合には、1ヶ月間収入なしということも起こり得ます。

そのため、そのような最悪の状況に金銭的にも精神的にも耐えられる人の方が向いています。

安定的な収入を得たい人は、フリーランスエンジニアは向いていません。

2. エンジニアスキルの上達が難しい

次のデメリットは、エンジニアスキルの上達が難しいことです。

先ほども例にあげましたが、仮に3ヶ月程度で契約が切られるようなことが続くと、仕事を通じてのエンジニアスキルの上達は一切見込めません。

そもそもフリーランスエンジニアは、自分がもっているスキルを活かせるプロジェクトやチームでパフォーマンスを発揮することが求められます。

正社員の場合、自分が持っていないスキルが必要なチャレンジングな仕事でもアサインされることがあります。

これは会社側が、その社員を成長させるために行いますが、フリーランスエンジニアとしてアサインされている人を育てるという考えは基本的にはありません。

このような違いがあるため、自己研鑽を怠っている人や元々スキルがないのにフリーランスエンジニアになってしまった人は、新しい仕事や自分がやりたい仕事をやれない可能性が高いです。

このようなことにならないよう常に自己学習に励むことをお勧めします。

3. 人間関係の希薄化

次のデメリットは、人間関係の希薄化です。

フリーランスエンジニアになると、今までの人間関係よりも希薄になることが多いです。

これは、正社員のときに比べ受動的な飲み会が減ったり、会社でのコミュニケーション量が減るからです。

元々、能動的にコミュニケーションをはかることが好きな人は、あまり変わらないかもしれないです。

そもそもコミュニケーションが取りたくない人は、デメリットと感じない人もいるかもしれません。

4. 社会的信用の不足

最後のデメリットは、社会的信用の不足です。

日本では、正社員に対する信頼が非常に高いです。

例えば、賃貸を契約する時や何かローンを組む際に、現在の職業を確認されます。

家賃がそれなりにする賃貸の場合、正社員でなければ、審査が通らないような物件もあります。また、ローンが発生するような買い物をするときも同様です。

仮にこれからフリーランスエンジニアになろうとしている正社員の人は、今のうちに引っ越しや大きな買い物を済ませておくことをお勧めします。

フリーランスという生き方を理解する

フリーランスエンジニアは、高い給与をもらいながら自由に働けるという、良い部分が取り沙汰されることが多いですが、デメリットもきちんと理解し、判断することをお勧めします。

今まで会社員として働いていた人は、何か障害や問題が起きても、その責任をすべて負うことだったり、それが原因でクビになることはありません。

しかし、フリーランスエンジニアの場合、定期的な契約を元に働いているため、契約を切られる可能性も十分にあります。

これからフリーランスエンジニアになる人は、仕事の仕方やエンジニアスキルの伸ばし方、今後のキャリアプランなど、自分のことをきちんと理解し、何か大きな問題が起きても、それを乗り越えられる能力やマインドを備えることお勧めします。